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トヨタの5ナンバーセダンであるプレミオとアリオンの今後の行方に注目が集まっている。
すでに両モデルとも現行型がデビューをして10年以上が経過していることもあり、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない状況だ。
しかしながら、SAIやマークXといった車種がカタログ落ちする現状、プレミオとアリオンも廃止されるのではと予想する声も少なくない。
そこで、今回はプレミオとアリオンのフルモデルチェンジに関して現在の状況を元に考察してみた。
プレミオとアリオンが生産終了で廃止される可能性
まず、次期モデルがあったとしてもプレミオとアリオンの両モデルが発売される可能性は低いだろう。
トヨタは、現行車種の大幅な見直しをして、2020年代半ばをめどに国内販売車種を半減させることが検討されていると日本経済新聞が2017年10月に報じた。
このことから、売れ筋モデル以外は廃止、または、別車種への統合がされていくと見られる。
プレミオとアリオンに関しては、売れ筋のプレミオに統合か両モデルとも廃止の可能性が考えられる。
マークXとSAIが廃止されて事実上カムリに統合されることを考えると、プレミオ・アリオンもカローラに統合されて廃止される可能性は十分あるだろう。
しかしながら、プレミオに関しては2018年4月~2019年3月までの間に10,883台販売しており、ハイエースワゴン(9,364台)、アウトランダー(8,759台)、エスティマ(8,713台)よりも売れている。
2019年3月に限って見ると、プレミオは1,223台販売しており、1,228台のシビックとほぼ同様の台数となっている。
>>参照ソース
これだけの台数を販売できるプレミオを果たして廃止させるだろうか。
エスティマに関しては次期モデルの噂があるだけに、エスティマ以上に販売台数の多いプレミオが販売終了となるのは筆者としては考え難い。
なぜプレミオは未だに売れるのか
なぜ未だにプレミオが支持されているのかを考えると、
- 5ナンバーサイズで小回りが利く
- 高級感のあるデザイン
この2つが大きな理由だろう。
大きなセダンに乗るのはしんどいが、質感の低いセダンには乗りたくない。
そう思うユーザーのニーズをまさに満たしているのが、プレミオだ。
クラウンロイヤルを彷彿させるデザインでかつ、コンパクトなサイズ。
どこかミニクラウンと感じさせるそのコンセプトが、年配のユーザー層を中心に人気を集めていると筆者は考える。
このユーザー層が次期モデルを支えてくれるだけの乗り換え需要があるのかどうかを、トヨタとしては見極めている段階と思われる。
カローラと統合する場合に考えられる後継グレード
仮にプレミオがカローラセダンに統合された場合に考えられるのは、高級グレードとしてのラインナップだ。
次期カローラセダンには、海外ではアクティブなデザインの「スポーティモデル」と高品質なデザインの「プレステージモデル」という2パターンのデザインが用意されている。
しかしながら、なぜか日本ではスポーティモデルのみしか発売予定はない。
高齢層のユーザーが多いカローラアクシオからの乗り換えを狙うならば、「プレステージモデル」の方が需要に合うはずなのに、なぜかスポーティモデル限定なのである。
詳しくは【新型カローラセダン プレステージモデルの日本発売を予想!プレミオ後継車種として注目したい存在】の記事を参照いただきたいが、「プレステージモデル」が日本仕様で用意されていないのはプレミオ後継モデルとして導入するからと予想できないだろうか。
問題は、カローラセダン プレステージモデルが日本発売されたとしても、プレミオを求めていたユーザー層が、カローラを購入することに「車格を下げる」と感じないかどうかだ。
さらに新型カローラは3ナンバーになるためサイズでの抵抗を感じるユーザーも出るだろう。
そこで、カローラではなく次期プレミオとしてフルモデルチェンジした場合に予想できる内容が次の通りとなる。
プレミオとアリオンがフルモデルチェンジする場合の予想内容
プレミオとアリオンがフルモデルチェンジする場合は、以下の2つのパターンが想定できる。
GA-Bプラットフォーム採用で5ナンバー継続
新型カローラセダンではTNGAプラットフォームのCセグ用の「GA-Cプラットフォーム」が採用されている。
しかしながら、次期プレミオではGA-Cプラットフォームではなく、次期ヴィッツや次期アクアで活用されるA・Bセグ用の「GA-Bプラットフォーム」を活用して開発されるというパターンだ。
これならば5ナンバーサイズを維持できる。
実現すれば、今後小型セダンを求めるユーザー層を一気に取り込めることになるが、トヨタが本気で売りたいであろう新型カローラセダンの売り上げに影響が出る事を考えると実現のハードルは高い。
可能性があるとすれば、事実上、次期アクアを高級化させたセダンといった内容になりそうだ。
新型カローラプレステージモデルをベースに開発
もう一つは、先程お伝えした新型カローラセダンのプレステージモデルをベースに、次期プレミオが開発されるというパターンだ。
新型カローラセダン プレステージモデルのフロントマスクをクラウン風に仕立て上げ、内装の質感も向上させる。
これならばプレミオのイメージを壊さず、かつ効率的に開発できるため、一番可能性があるパターンではないだろうか。
3ナンバー化してしまうことになるが、プリウスサイズに収まれば問題はないだろう。
実現すれば、現在のアリオン・プレミオユーザーだけでなく、かつてのプレミオからプリウス等の別車種に流れたユーザー層、SAIに乗っているユーザー層からの乗り換え需要が見込めそうだ。
また、デザインのカッコ良さが話題となった新型インサイトに若年層が注目している現状を考えると、デザイン次第では次期プレミオを若年層にもアピールすることが可能だろう。
⇒インサイト 新型の売れ行きは意外と好調!?販売台数をチェック
トヨタは本来それを新型カローラで実現させたいだろうが、果たしてもう一世代プレミオを存続させる決断をできるのか。
プレミオとアリオンに関する最新情報が入り次第、続報をお伝えする。