
ホンダのハイブリッド専用セダンの新型インサイトの売れ行きについて今回チェックしてみた。
高級感のあるクーペスタイルのセダンとしてデビューした3代目インサイトだが、出だしは好調と言えそうだ。
現在の販売台数を元に新型インサイトの売れ行きを見てみよう。
この記事に書かれていること一覧
インサイト 新型の売れ行きは上々!販売台数がこちら
自動車の販売台数に関しては、「一般社団法人 日本自動車販売協会連合会」のホームページの乗用車ブランド通称名別順位にて調べることができる。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
http://www.jada.or.jp
ここでインサイトの販売台数を調べてみると、
2019年1月:1,382台
2019年2月:1,289台
2019年3月:1,535台
2019年4月:802台
となっている。
新型インサイトの売れ行きをカムリとシビックの販売台数と比較
ここで新型インサイトとカムリ、シビックの販売台数と比較してみよう。
インサイト | カムリ | シビック | |
2019年1月 | 1,382台 | 1,593台 | 1,189台 |
2019年2月 | 1,289台 | 1,744台 | 1,257台 |
2019年3月 | 1,535台 | 2,586台 | 1,228台 |
2019年4月 | 802台 | 1,868台 | 652台 |
新型インサイトの発売直後となる2019年1月はカムリに迫る売れ行きとなっていることが伺える。
しかしながら、2月以降はカムリと差が開いてしまっている状況だ。
だが、全ての月でインサイトがシビックの販売台数を上回っている点に注目したい。
市場として低迷しているセダン市場で、ましてや販売価格が300万円を越えるインサイトが単一で、シビックハッチバック,シビックセダン,シビックタイプRの合計販売台数を上回っている所は評価されるべき所ではないだろうか。
車市場全体として見るとインサイトの販売台数は、大したことはないかもしれないが、セダン市場で見ると出だしの売れ行きは上々と言えるだろう。
新型インサイトが売れている理由
新型インサイトが売れている理由として考えられるのは、やはり外観デザインだと筆者は思う。
新型インサイトの見た目は、クーペスタイルで、欧州車にも負けないカッコいいスタイルとなっており高級感を感じさせるものとなっている。
日本独自仕様としてフロントグリルにメッキバーを装着して高級感を増すといった手の込んだ工夫もされており、このクラスのセダンを求める日本ユーザーのニーズにも答えた所が支持されている理由ではないだろうか。
また、ライバルとなる同クラスのセダンに比べてインサイトはボディサイズも一番抑えられている。
インサイト | カムリ | アテンザ | レガシィB4 | ティアナ | |
全長 | 4,675mm | 4,885~4,910mm | 4,865mm | 4,800mm | 4,880mm |
全幅 | 1,820mm | 1,840mm | 1,840mm | 1,840mm | 1,830mm |
全高 | 1,410mm | 1,445mm | 1,450mm | 1,500mm | 1,470mm |
細い道路の多い日本市場では、サイズの大きさは重要視されるだけに、この点インサイトが一番コンパクトという所はライバル車種よりも有利と言えるだろう。
そこそこ質感が高いが、ボディサイズは大きすぎないセダンが欲しいといった層には新型インサイトはまさにピッタリの存在だ。
新型インサイトは、以前販売されていたコンパクトな高級セダン「トヨタSAI」のポジションの穴を埋める車となっているのではないだろうか。
新型インサイト マイナーチェンジで課題をいかに克服できるか
豪華な外観とは異なり、どうしても新型インサイトの内装はシンプルに見えてしまう。
シンプルな内装と高級感のある外観とのギャップ克服が今後の課題となるだろう。
新型インサイトは、400万円近い価格の車なので内装デザインをもっと豪華にしてほしいという声は、少なからず聞く。
もちろん、ソフトパッドを作り込んでいたり、最上級グレードにウルトラスエード採用、レバーではなくボタン式のシフト操作を採用等々、質感向上へ努力している点は多々あるのだが、シビックベースで質感を上げるのはコストの面を考えると現在のデザインが限界と思われる。
この点は、今後のマイナーチェンジでさらなる質感向上がされることを期待したい。
2019年には日本でも次期アコードデビューが注目されるが、新型インサイトとの差別化がどこまで図られるのかに注目したい。