
スバルのフラグシップであるレガシィB4とアウトバックが2016年9月8日に年次改良し、10月3日に発売することを発表した。
今回の改良でC型となるが、同時に東京モーターショー2015で公開されていた特別仕様車の「レガシィ B4 SporVita(スポルヴィータ)」も300台限定で発売する。
また、レガシィアウトバックの特別仕様車の「X-ADVANCE」が2017年1月9日より発売されることも発表された。
今回は、年次改良されたレガシィB4、アウトバックのC型についての最新情報をお届けする。
この記事に書かれていること一覧
<新型レガシィB4・アウトバックがC型へ年次改良!2016年10月3日発売>
2014年10月にフルモデルチェンジをして6代目となった現行型レガシィB4とアウトバック。
スバルは、イヤーモデル制をとっており、毎年、改良を行う体制をとっている。
発売から3年目となる2016年にC型となるレガシィB4とアウトバックだが、今回の年次改良の目玉は、アイサイトのアクティブレーンキープに車線中央維持機能が搭載されたことだ。
<C型でついに「車線中央維持機能」を追加>
現在のレガシィには、アイサイトver3が搭載されており、そのアイサイトver3にはアクティブレーンキープという機能がすでに備わっていた。
これは、約65km/h以上の速度で走行している時に、左右の車線をはみ出ない様にステアリング操作のアシストを自動で行い、車線から逸脱を防止する機能であった。
ただ、このアクティブレーンキープに関しては、レヴォーグとWRX S4ではさらに、「車線中央維持機能」という機能が備わっていたのに対し、レガシィには「車線中央維持機能」が備わっていなかった。
この「車線中央維持機能」があることで、車線の中央を走るように自動で調整されるので、ドライバーがこまめにステアリングの調整をする必要がなく、運転の負担を大幅に軽減されることになる。
なぜ、レヴォーグとWRX S4には「車線中央維持機能」が搭載されているのに、スバルのフラグシップであるレガシィにはこの機能が搭載されていないのかという疑問はユーザーからも出ていたが、2016年の年次改良でようやくレガシィにも「車線中央維持機能」が搭載されることになったというわけだ。
<単に「車線中央維持機能」がついただけではない>
実は、ただ単にレヴォーグとWRX S4で搭載されていた「車線中央維持機能」がレガシィに搭載されたというわけではない。
レヴォーグとWRX S4のアクティブレーンキープ機能である「車線中央維持機能」と「車線逸脱抑制機能」は約65km/h以上で作動することになっている。
<参照 レヴォーグの公式サイト>
しかし、レガシィの場合は、約60km/h以上での走行時に作動ができるようになっているのだ。
<参照 レガシィB4公式サイト>
たった5km/hの差と思う方もいるかもしれないが、この5km/hの差は、意外にも大きい。
ちなみに、ライバルとなるマツダのアテンザ等に採用されている「i-ACTIVSENSE」のレーンキープ・アシスト・システム(LAS)は、すでに約60km/h以上で作動することが可能になっているため、この基準に合わせてきたとも考えられなくもない。
アイサイトver3という名称のままではあるが、新型レガシィのC型に搭載するアイサイトver3は、現行型レヴォーグ等に搭載されるアイサイトver3よりも地味に進化していると言えるだろう。
<2017年にはレガシィB4・アウトバックのビッグマイナーチェンジが実施し、アイサイトver4搭載か>
少し先の話となるが、2017年に発売4年目となるレガシィB4・アウトバックは、ビッグマイナーチェンジをしてD型になると考えられる。
近年のスバルは、D型で大幅改良となるビッグマイナーチェンジを実施している傾向を見ると、その可能性は高い。
筆者は、その新型レガシィのビッグマイナーチェンジの内容としては、新世代アイサイトであるアイサイトver4(仮)搭載が一つの目玉になると予想している。
⇒スバル アイサイトver4を2017年に導入へ!初搭載車は・・・
実際にスバルは、2017年に新型アイサイトを導入すると発表しており、その新型アイサイトの機能としては、アクティブレーンキープ機能である「車線中央維持機能」と「車線逸脱抑制機能」が、渋滞時のカーブ追従にも対応し、0kmから作動可能となる渋滞追従機能であるTJA(トラフィック・ジャム・アシスト)を採用する予定だ。
これは、今回のレガシィC型で、約60km/h以上の走行時に作動する「車線中央維持機能」が付いたばかりだが、来年には約60km/h以上ではなく全車速で対応可能になることを意味していると言ったもいいのではないだろうか。
これは、すなわち、自動車専用道路での単一車線での自動走行が可能になることを意味する。
もう一つ新型レガシィのビッグマイナーチェンジの内容で期待したいのが、新型インプレッサに採用された新世代プラットフォームのSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)だが、これは、2016年3月期決算説明会の資料に書かれているように、2016年度以降のFMC(フルモデルチェンジ)モデル全車に順次投入と書かれているため、マイナーチェンジであるレガシィには搭載はないと考えられる。
【2016年3月期決算説明会の資料より】
2017年のレガシィのビッグマイナーチェンジでは、自動車専用道路での単一自動走行が可能となるアイサイトver4(仮)搭載に加え、よりフラグシップらしく質感を高めるといった内容が主になるのではないだろうか。
<300台限定のレガシィB4 SporVita(スポルヴィータ)について>
東京モーターショー2015年には、スバルとイタリアのMARIO LEVI社とのコラボレーションをしたWRX S4 SporVita(スポルヴィータ)とレガシィB4 SporVita(スポルヴィータ)が公開され、先にWRX S4 SporVita(スポルヴィータ)が500台限定で発売された。
<画像はWRX S4 SporVita>
そして今回は、いよいよレガシィB4 SporVita(スポルヴィータ)がコレボレーション第二弾として300台限定で発売される。
通常モデルのレガシィB4Limitedに比べて、エクステリアにサテンメッキドアミラーが採用されている所や、内装にMARIO LEVI製タン本革シートやおしゃれなデザインの本革巻ステアリングホイールが採用されている所がSporVitaならではのポイントとなる。
<レガシィ アウトバック 新ボディカラー追加と特別仕様車について>
今回のC型からレガシィアウトバックには新ボディカラーの「オークブラウン・パール」が新たに加わることとなった。
非常に美しいカラーなだけに、筆者としてはレガシィB4でも追加してほしかったと思う。
そして、レガシィアウトバックの特別仕様車となるX-ADVANCE
レガシィアウトバックX-ADVANCEに関しては、「本物の機能性を備えたスタイリッシュなアウトドアギア」をデザインテーマとして開発され、専用シートを採用する等、特別仕様車ならではのデザインをエクテリア・インテリア共に備える。
⇒レガシィアウトバックX-ADVANCEの公式サイトはこちら
レガシィアウトバックX-ADVANCEに関しては、年次改良から少し遅れた2017年1月9日から販売が開始される。