
スバルのステーションワゴンのレヴォーグが2018年6月1日にアプライドがE型モデルへのマイナーチェンジを実施した。
レヴォーグは、「革新スポーツツアラー」をコンセプトに2014年にデビュー。
ビッグマイナーチェンジしたD型レヴォーグでは、アイサイトの新機能のアイサイトツーリングアシストが話題となったが、さらなる機能向上が図られている。
そこで、今回のマイナーチェンジ(年次改良)されたレヴォーグE型の変更点で注目ポイントを徹底解説する。
※WRX S4 E型の詳細情報はこちらの記事をご参照ください
>>WRX S4 E型の最新情報
この記事に書かれていること一覧
レヴォーグ E型へ年次改良!2018年最新情報
2018年に年次改良を実施したE型レヴォーグの詳細情報は次の通りだ。
アイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良(全グレード)
アイサイトのプリクラッシュブレーキ制御の改良が図られ、アイサイトの認識対象が、車両と同一方向に進行する歩行者や自転車であった場合に、減速制御の作動タイミングを早期化させることで、衝突回避の可能性を向上させた。
SUBARU60周年特別記念車「1.6GT EyeSight Smart Edition」追加
SUBARU60周年特別記念車として「1.6GT EyeSight Smart Edition」が追加された。
【装備内容】
〇エクステリア
・LEDハイ&ロービームランプ(ブラックベゼル)
・メッキ加飾付フロントグリル:ダークメッキ+ブラック塗装
・ブラックカラードドアミラー
〇インテリア
・アルミパッド付スポーツペダル
STI sportの外観・内装デザイン一部変更
レヴォーグ STI Sportモデルに関しては、外観と内装の一部が以下の通り変更されている。
外観:ドアハンドルにメッキ加飾
内装:ピアノブラック調ステアリングベゼルを採用
スバルの公式ニュースリリースはこちら
⇨「レヴォーグ」改良モデルを発表~1.6GT EyeSight Smart Editionを追加~
次期モデルが控えるレヴォーグ
レヴォーグは、次期モデルへのフルモデルチェンジの時期が近付いている。
次期レヴォーグの最新情報は、こちらの記事を参照いただきたい。
⇨次期レヴォーグのフルモデルチェンジ最新情報!変更点・発売時期の予想有り
ここからは、2017年に記載したD型レヴォーグの記事となる。
ビッグマイナーチェンジの内容を振り返りたい方は、是非ご覧いただきたい。
レヴォーグがD型へマイナーチェンジ!変更点を紹介
レヴォーグD型がマイナーチェンジで変更された部分の注目内容としては、
外観、内装デザイン
装備面
STI Sportについて
最新の安全技術
の4点となる。
レヴォーグD型の外観デザイン!マイナーチェンジでどこが変わった?
ビッグマイナーチェンジということもあり、レヴォーグD型は外観デザインに初めて改良が行われた。
とは言っても、大幅にイメージが変わったわけではないため、一見マイナーチェンジ前の外観と違いが分からないという方も多いはず。
そこで、注目の外観デザインの変更点を挙げる。
フロントグリルの形状が変わった
まず、D型レヴォーグでは、フロントグリルの形状が変更された。
マイナーチェンジ前よりもメッキ部分が落ち着いたデザインとなり、やや現行レガシィB4に近いグリルデザインへと改良された。
>>レガシィB4 D型の最新情報はこちら
ヘッドライトの変更
コの字デザインを採用しているヘッドライトに関しては、インナーレンズにクリスタルカットを採用し、従来下にあったターンランプが内蔵される形へと変更されている。
さらに、このヘッドライトには、SRH(ステアリング・レスポンシブ・ヘッドランプ)という、ヘッドランプの光軸がステアリングの舵角に連動するシステムも採用。
それだけでなく、上級グレードに関しては、ハイビームとロービームを1つのLED光源で切り替え可能となる新設計のLEDヘッドランプも採用されている。
フロントバンパーの変更
D型レヴォーグのフロントバンパーの中に、横長のメッキバーが装着されるようになった。
このメッキバーがバンパー内にあるかないかで、C型以前のモデルと、D型なのかを見極める一つの目印となる。
フォグランプ周辺
マイナーチェンジ前は、ウインカー使用時に光るターンランプがフォグランプの上にありましたが、D型では、ヘッドライトの部分に移行したことがポイントとなる。
フロントマスクのU字部分
フロントの下半分の場所にあるU字型となっている部分がありますが、この部分がマイナーチェンジ後は、グリルからより左右に離れてワイドな造形へと変更がされている。
リアのデザインは変更なし
リアに関しては、デザインの変更は行われていない。
せめて、スバル新型SUVアセントのようなメッキバーがコンビランプに入り込むといったデザインに改良するなどの変化が欲しかった所。
ただ、テールゲートのガラスの肉厚が少し厚くなったり、テールゲートとボディの隙間が少なくなるなどの、細かな改良が行われている。
新ボディカラー追加
レヴォーグD型のボディカラーに関しては、従来の「スティールブルーグレーメタリック」を廃止した代わりに、「ストームグレー・メタリック」が追加でラインナップされた。
マイナーチェンジ前後の画像比較
以上が外観デザインの変更部分となりますが、マイナーチェンジ前と後の画像を比較するために紹介させていただく。
<上がマイナーチェンジ前、下がマイナーチェンジ後の画像>
あなたは、どちらのデザインの方がお好みだろうか?
マイナーチェンジ後の外観デザインは、やや落ち着いた印象となっている。
レヴォーグSTI Sportも改良
最上級レヴォーグSTI Sportについても改良が行われているものの、1年前の2016年にデビューしたばかりということもあり、外観デザインついてはヘッドライトとフォグランプ部分以外はほぼ変更はなし。
レヴォーグD型の内装の変更点
レヴォーグD型は、内装に関しても質感向上といった変更が行われている。
まずは、マイナーチェンジ前後の画像を比較してみよう。
<上がマイナーチェンジ前、下がマイナーチェンジ後の画像>
内装に関しても、外観同様に一見同じイメージに思えるが、
- インパネ加飾パネルのデザインを変更
- シルバー加飾だったドアスイッチパネル、ドアグリップ等の箇所を、ブラックと金属調の加飾へ変更
- カーナビ画面に8インチのビルトインナビを採用
- 5.9インチ大型カラー液晶のマルチファンクションディスプレイ採用
- 電動パーキングブレーキにオートビークルホールド機能追加
といった高品質を感じさせる質感向上と機能性アップが図られている。
停車した時に、ブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持することができる、この電動パーキングブレーキのオートビークルホールド機能追加は、かなり便利で運転負荷の軽減に貢献する機能だ。
また、ワンタッチフォールディング機能付4:2:4分割可倒式のリアシートへと変更された所も大きな注目ポイントとなる。
※マイナーチェンジ前は従来の6:4分割可倒式だった
その他 変更点で注目ポイント
その他、レヴォーグD型のマイナーチェンジによる変更点の注目ポイントは、
- 前後ドアガラスの板厚増や吸音材追加による静粛性の向上
- 電動パワーステアリングの改良によるステリングフィールの改善
- 前後サスペンションのチューニングによるソフトな乗り心地
- ダンパーとストラットの見直し
- 1.6LモデルのCVTに2.0Lモデル同様のステップ変速制御を採用
という部分で、これによって、快適でかつ、今まで以上にしっかりとした乗り心地のよい走りを楽しめるようになる。
アイサイトツーリングアシスト搭載で同一車線自動走行が実質可能に!
そして何よりも、レヴォーグD型の一番の注目ポイントというと、アイサイトツーリングアシストの追加。
これまでレヴォーグD型には、アイサイトver3を進化させたアイサイトver4が導入されるという見立てだった。
しかし、実際には、アイサイトver3の機能に、車線中央維持機能を全車速に対応させ、0km/h〜約120km/hの幅広い車速域にてアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストしてくれるアイサイトツーリングアシストという新機能が加わったと言う形になる。
ステレオカメラが先行車両や車線を読み取って、実質同一車線の自動走行が可能になるということだ。
※スバルは、これをあくまで自動運転技術ではなく運転支援システムと定義
これによって、
〇先行車がいない場合
設定速度内で、かつ車線の中央を維持して走るように自動サポート
〇先行車がいる場合
先行車と適切な距離を空けて自動追従走行するとともに、車線の中央を維持して走るように機能。
また、車間距離が狭い渋滞時等、区画線が見えない状況でも、先行車を認識して操舵を支援することが可能に
ということが実現可能となった。
これまでと一番大きく変わったポイントは、
渋滞時でも車線の中からはみ出さないように維持して全車速追従機能付クルーズコントロールを使用することが可能になった
という所だ。
※車線中央維持機能は、マイナーチェンジ前までは、65km/h以上での走行時のみしか使用できない仕様だった
アイサイトツーリングアシストについてさらに詳しい情報はこちらのレヴォーグ公式サイトにて。
安全機能も大幅に充実
レヴォーグD型では、アイサイトコアテクノロジー+アイサイトセイフティプラスという形で、安全機能がより充実されている。
その中でも注目の機能が、
- 後退(バック)する時に障害物にぶつからないように自動ブレーキを作動させる「後退時自動ブレーキシステム」
- 見えにくい部分を極力減らすために、車の前方向をマルチファンクションディスプレイに映すシステム「フロントビューモニター」
- ルームミラーに車の後ろの映像を(リアゲートに設置されたカメラを使用)表示させる「スマートリヤビューミラー」
の3つとなる。
運転していて見えにくい部分を見えやすく、そして、アクセルとブレーキを踏み間違える等のうっかりミスをできる限り防止するための安全機能追加がされた所がポイントだ。
スバリスト 本命は次期レヴォーグ
今回のマイナーチェンジで大幅に改良され、内容的にも熟したレヴォーグD型ですが、スバリストとして最も期待するのが、次期レヴォーグ。
新世代プラットフォームSGPを採用し、評判の高い新型インプレッサを超える車となることが予想されるだけにその内容が注目される。
そんな次期レヴォーグに関しては、2019年のデビューが最有力。
次期レヴォーグの情報に関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので合わせてお読みいただきたい。
<スバル関連のオススメ情報>
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