
2014年10月にフルモデルチェンジを果たし6代目となった新型レガシィB4。その新型レガシィB4の評価が中々高いのだ。
レガシィは、先代から北米を意識したサイズとなり、新型ではさらに大型化されたことで、日本市場での投入に心配する声も挙がっていた。
しかしながら、発売後、特に上級モデルのLimitedについては、安定した乗り心地が評判となり、初期型であるA型にも関わらず、大きな不満の声は見あたらない状況である。
ただ、課題がないわけではなく、B型として登場する2015年の年次改良(マイナーチェンジ)に期待するものもたくさんある。
すでに試乗をされた方のブログがたくさん出始めている中、今回は、新型レガシィB4の評価が高い理由と今後の課題を書いてみた。
<7/28追記>
レガシィB4のB型では、アドバンスドセイフティパッケージが標準装備されるとの情報が入った。
レヴォーグやWRX S4のようにオプションではなく標準装備という所がポイントになりそうだ。
この記事に書かれていること一覧
<新型レガシィB4の評価が高い理由を考えてみた>

・先代である5代目B4のぼってりしたデザイン(特に前期型)に比べて、デザインが向上している。
⇒5代目レガシィが出た時は、4代目とのサイズのギャップが大きく、特に前期型のフロントがぼってりとしたデザインであったため、賛否両論がかなり分かれたが、新型は、よりサイズが大きくなったにも関わらず、ぼってり感がない。
さらに上級モデルLimitedでは、メッキ加飾がされることで、より引き締まったデザインとなり、高級感も上手く演出されている。

⇒これは実際に見た人にしか分からないないが、多くの人が納得されるところではないだろうか。
ライバルのアテンザの欧州車を感じさせられるかっこよさとはまた違うものではあるが、王道な日本のセダンらしいかっこよさが感じられる。
正直、北米で新型レガシィが発表されたときは、かなりデザインがアメ車だと感じたが、日本版では、フロントグリル内部の横ラインの色が落ち着いた色にされていたり、メッキ加飾が所々されているLimitedを用意するなど、あまりアメ車と感じさせない工夫がされている

特にLimitedでは、スタブラックス・ライドが効果を発揮しているのか、中々の上質な走りを実現させている。
ふわふわした旧来の日本高級車的なものでもなく、かといって固いわけでもない。長距走行にピッタリな乗り心地と言えばいいだろうか。

スバルの公式ページでもフラグシップセダンとして所々記載されているところから、
かなり自信をもって作っていることを感じさせられる。
ある意味、昔ながらのスバリストは、スバルが高級車?というイメージをもたれると思うが、新型B4は今後、ますます高級路線にいくのではないだろうか。
今回、レガシィツーリングワゴンを廃止して、後継車として日本の交通事情にあったレヴォーグが登場し、また、そのレヴォーグのセダンとも言えるWRX S4が共に2014年に発売。
つまり、従来のレガシィ(特に4代目以前)の後継車を求めるユーザーには、これらの車が用意されたと言ってもいいだろう。
5代目レガシィの時は、単にサイズが大きくなり、4代目以前のレガシィに代わる車がなかったため、日本のユーザーとしては、受け入れがたかったのだと思う。
ただ、インプレッサの質感が大幅に向上し、また、セダン名をB4を彷彿させるG4と名づけたところから、インプレッサを格上げして、旧来のレガシィーユーザーを取り囲もうとしていたようにも思う。
レヴォーグにしても、まだその名前すら決まっておらず、発表前のコンセプトを出したときには、インプレッサにツーリングワゴンモデルが出ると言われていたほどだ。
⇒インプレッサハイブリッドが2015年に登場!スポーツ・G4共にラインナップか
しかしながら、インプレッサのブランドを早急に引き上げて、レガシィの位置に持って行くよりかは、レヴォーグやS4といった新たな車種(ブランド)をつくったほうが販売上有利と考えたのではないかと筆者は思う。
こういったように、ユーザーのニーズに合った多数の車種を登場させたことで、新型レガシィには、サイズに不満を持つユーザーは別の車へと移り、
レガシィは大きくなっても気にしないユーザーや、外車からの乗り換えを検討するユーザーといったニーズに合ったユーザーが集まった結果、先代に比べて批判する評価が少ないと考えられる。
もちろんA型にもかかわらず、車自体の作りがしっかりしているということも大きいだろうが。
<2015年発売のB型では、後方支援機能追加は確実>
ここまで、新型レガシィB4の良い評価部分ばかりを挙げたが、改善点がないわけではない。
それらについては、下記の通りである。
・違和感あるウインカー音
⇒某高級車のウインカー音に何となく似ているような気がするが、なぜか違和感のする音である。これに関しては筆者だけではなく、インターネット上でも同様の意見が多数出ていたことから挙げさせてもらった。
フラグシップということで、他車種と異なるウインカー音にするのは良いことだと思うが、もうすこし、落ち着く音にしてほしい。
・アイサイトver3の車線中央維持機能がない
⇒レヴォーグやS4には、それらがついているにも関わらず、フラグシップであるレガシィについていないのは残念である。
理由としては、レヴォーグが日本専用車だから実現できたとか、今回のA型を出すにあたって開発が間に合わなかったとかいろいろな意見が出ている。
アクティブレーンキープが搭載されていることからさほど大きな問題ではないが、是非ともB型では搭載してほしい所だ。
・北米モデルでは搭載されている後方支援機能がない
⇒北米モデルでは、斜め後方に車いると検知するとウインカーにランプが点灯するなどして、危険を注意してくれる後方支援機能がついているものの、日本版にはついていない。
しかしながらこれは、B型で追加になる可能性がかなり濃厚だ。その理由としては、レヴォーグのB型で、アドバンスド・セイフティ・パッケージという後方支援を含めた充実したオプションが追加されることとなったからだ。
これは間違いなく新型レガシィでも追加になるだろう。特にサイドビューモニターは、車幅が大きいレガシィを運転する上ではかなり重宝することになりそうだ。
アドバンスド・セイフティ・パッケージの詳しい内容については、下記のページに記載しているので参考に。
⇒レヴォーグB型最新情報!2015年はサンルーフと後方支援機能追加へ
・ターボモデルがない
⇒やはり、特にスバリストであれば、ターボモデルを期待するユーザーは多い。ターボモデルに興味がある人はWRX S4へ行ってねということかもしれないが、是非とも搭載を期待したい。
さすがにB型でターボモデル追加は微妙かもしれないが、せめて特別仕様モデルで登場してほしいところだ。C型や、ビッグマイナーチェンジとなるだろうD型あたりでは、おそらく追加されていると予想したい。
また、ターボとは違うが、ハイブリッドモデルもいずれは追加されるのではないかと筆者は見ている。

ウインカー音の変更とアドバンスド・セイフティ・パッケージが追加されれば、評価は今以上に高まることは間違いないだろう。
レヴォーグのC型を予想!発売時期は2016年春が有力