トヨタの中型セダンのカムリが2024年にフルモデルチェンジを行った。
カムリと言えば、マークXやSAIと事実上の統合を行った存在でもあるが、日本市場では2023年に生産終了となり、今回フルモデルチェンジした新型モデルの日本導入は予定されていない。
なぜ新型カムリが日本発売されないのかという理由の考察を含め、新型カムリに関する最新情報を本記事にて紹介する。
新型カムリのフルモデルチェンジ最新情報!11代目 XV8#型の2024年発売情報
11代目へとフルモデルチェンジした新型カムリの情報を各項目に分けて解説する。
- 新型カムリの外観(エクステリア)にハンマーヘッドデザイン採用
- 新型カムリの内装(インテリア)情報
- 新型カムリにトヨタセーフティセンス3.0搭載
- 新型カムリのスペック情報
- 新型カムリは北米でハイブリッド専用モデルとして発売
- 新型カムリの発売時期
- 新型カムリの日本発売はなし|2025年以降も未定
新型カムリの外観(エクステリア)にハンマーヘッドデザイン採用
新型カムリのエクステリアデザインは、先代同様、スポーティでクーペライクなセダンという部分は受け継いでいる。
注目ポイントは、新型カムリのフロントマスクにハンマーヘッドデザインが採用されたということだ。
ハンマーヘッドデザインは、新型プリウスや新型クラウンシリーズ等、近年のトヨタの新型車に採用されている新たなデザインであり、シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の頭部形状に似た特徴的なフロントマスクのデザインである。
ハンマーヘッドデザイン採用によって、スリムでシャープなヘッドライトとテールライトデザインとなり、先進的なフロントデザインと変化を遂げた。
リアデザインには、流行りの一文字テールライトではなく、従来通り左右に分かれたデザインであり、先代よりもシャープで洗練されたデザインとなっていることが伺える。
新型カムリの内装(インテリア)情報
新型カムリのインテリアデザインがこちら。
新型カムリの内装は、
- 上位グレードのインパネ中央に12.3インチの大型タッチスクリーンディスプレイオーディオを配置
- Apple CarPlay、Android Autoに対応した最新のインフォテインメントシステム搭載
- 水平基調のモダンでオープンなデザインとなったダッシュボード
- 上級グレードにレザートリム付インテリアやアルミニウム製ペダル、パドルシフト付ステアリングを標準装備
- フルデジタルのメータークラスターとHUD(ヘッドアップディスプレイ)を全グレードで標準装備
- 快適性向上に役立つ上質な本革やソフトな触感のファブリック素材を採用したシートを搭載
- ワイヤレス充電パッドやUSB-Cポートなど、利便性の高い装備採用
- 高級感のあるソフトパッド付きのダッシュボードやドアトリム採用
等といった特徴があり、先代からより先進的で質感の高いものへと進化を遂げている。
新型カムリにトヨタセーフティセンス3.0搭載
新型カムリには、トヨタの先進安全装備であるトヨタセーフティセンス3.0を搭載している。
なお、アドバンストパークやアドバンスドドライブについては現時点ではアメリカのトヨタのカムリ公式ページにも掲載されていないため、搭載されていない可能性がある。
新型カムリのスペック情報
新型カムリのスペックは、以下の通り。
【ボディサイズ】
- 全長:4879mm
- 全幅:1839mm
- 全高:1445mm
- ホイールベース:2824mm
【パワートレイン】
- 2.5リッター直列4気筒直噴エンジン+第5世代トヨタハイブリッドシステム(THS)
- 総合出力225hp(4WD:232hp)
新型カムリは北米でハイブリッド専用モデルとして発売
新型カムリで注目したいのは、全グレードがアメリカでハイブリッド専用モデルとして投入されることだ。
先代カムリまではガソリンモデルがラインナップされており、今回のモデルチェンジでカムリは初のハイブリッド専用モデルとなる。
新型カムリの発売時期
新型カムリは2024年春に北米にて発売される。
新型カムリの日本発売はなし|2025年以降も未定
日本市場では、2023年12月にカムリの生産終了となった。
わざわざ生産終了を発表したことを考えると、次期型の日本導入はないととらえることができる。
また、先代と先先代カムリは、北米と日本はほぼ同じタイミングでモデルチェンジしているが、今回は行われていないことを考えると、新型カムリの日本発売はなしの可能性が高いと思われる。
フルモデルチェンジした新型カムリが日本発売されない理由を考察
日本市場で新型カムリが発売されない理由は、大きく分けて2つ、
- セダン市場が大きく冷え込んでいる
- プリウスとクラウンクロスオーバーと競合させないため
が理由と筆者は推測する。
日本ではセダン市場が冷え込んでおり、トヨタを含め、多くのメーカーでセダン車種の廃止が進んでいる。
その流れで、大きな売り上げが見込めないカムリも日本で廃止になったと思われる。
また、新型カムリが日本で発売された場合、販売価格は、400万円前後となる可能性が高く、Zグレードを370万円から販売している新型プリウスと、エントリーモデルを440万円から販売しているクラウンクロスオーバーと競合しかねない。
今回の新型プリウスとクラウンクロスオーバーではデザインに大きく力を入れるなど、ブランド復権を目指している感じもあり、カムリの販売を見送ることで、少しでもプリウスとクラウンクロスオーバーでカムリユーザーを囲む狙いがあるのではと筆者は思う。
新型カムリに関する新しい情報が入り次第、本記事にて新たな情報をお伝えする。