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トヨタの高級セダンのクラウンが2018年6月にフルモデルチェンジを行いS220系モデルが発売となった。
15代目となるS220系新型クラウンは、セダン市場の需要が冷え込む中、クラウンシリーズの生き残りをかけてこれまでラインナップされてきたアスリート、ロイヤル、マジェスタの3モデルを統合。
また、これまで伝統的なデザインだった太いCピラーを廃止するなど大胆な改良が行われ、従来のクラウンファンからは賛否両論の意見が出ている状況だ
かなりスポーティな内容になっているため、事実上、アスリートへ一本化されたと見る人も少なくない。
従来のロイヤル、マジェスタのようなラグジュアリー思考のセダンを求める層にとってはもっとメッキや木目調パネルをふんだんに活用したモデルも欲しいと思うだろう。
そんな中、今後、クラウンロイヤル、クラウンマジェスタが復活する可能性があるのか。そして、マイナーチェンジで予想できる変更点は何なのか。これらについて今回、お伝えする。
この記事に書かれていること一覧
クラウンロイヤルとマジェスタが復活する可能性は?
結論から言うと、筆者としてはクラウンロイヤル、マジェスタの復活の可能性は低いものの、それらを彷彿させるグレード追加の可能性があると予想している。
その理由としては、トヨタは現行車種数の大幅な見直しをしており、よほどの需要が見込めない限り車種増加は難しいと思われるからだ。
ちなみに日本経済新聞は2017年10月に、トヨタが2020年代半ばをめどに国内販売車種を半減させることが検討していると報じている。
実際、SAI、マークX等の車種が廃止されることとなり、この流れを考えると、一つに統合したクラウンを再び、アスリート・ロイヤル・マジェスタの3つのモデルに分けるとは思えない。
だが、発売1年後に別デザインのWSグレードが追加された新型カムリのように、人気車種ならば「新グレード」という形で別デザインのモデル追加が十分あり得る。
それゆえ、220系クラウンに、かつてのロイヤルやマジェスタを彷彿させるラグジュアリーなデザインを採用したグレード追加の可能性はまだ期待できるのである。
ロイヤル、マジェスタユーザーからして220系クラウンに求めるものは以下のものではないだろうか。
新型クラウンの内装の質感向上
スポーツ色の強くなった220系クラウンは、かつてのロイヤル、マジェスタを好むユーザーにとっては、特に内装の質感が物足りないと感じるかもしれない。
筆者も、従来のロイヤル・マジェスタといった国産の高級車ならではの世界感のある車が好きだっただけに、220系の内装はややシンプルに見えてしまう。
最上級となるG-Executiveグレードでは、本杢調パネルが採用されるといった工夫がされているものの、従来のクラウンのようにノーマルグレードから木目調パネルを目立たせた仕様が欲しい所。
先代の210系ロイヤル、マジェスタまで採用されてきた、演歌調とも言える木目調パネル等をふんだんに活用した国産高級車ならではの世界感あるインテリア。
それを少しでも彷彿させるグレード追加を求めたい。
新型クラウンの外観のメッキ加飾部分の変更
外観に関して先代210系クラウンでは、ウインドウ周りとドアハンドルは標準でメッキ化されており、サイドバンパ―に関してはマジェスタは標準装備、アスリート・ロイヤルはオプション設定という形が取られてきた。
メッキ加飾は賛否両論あるが、高級感を増すアイテムであるため、その活用部分を重視するユーザーは少なくない。
しかしながら、220系クラウンは、メッキ加飾がグレードによって差別化されている。
- ノーマルグレードはウインドウ周りしかメッキが採用されていない
- RSグレードを選ぶとドアハンドルとサイドバンパーにメッキがあるものの、ウインドウ周りのメッキをつけられない
- G-Executiveグレードではウインドウ周りとドアハンドルにメッキがあるものの、サイドバンパーにメッキがつけられない
このような形となっており、ウインドウ周りとドアハンドル、サイドバンパ―全てにメッキを装備することができないのだ。
カムリでさえウインドウ周りとドアハンドルがメッキ化されているのに、新型クラウンのノーマルグレードがウインドウモール周りにしかメッキがないというのは寂しい所。
レクサスの車もウインドウ周りしかメッキ化されていないケースが多いが、大抵オプションにてドアハンドルとサイドバンパーのメッキを装備することが可能となっている。
せめて220系クラウンもオプション設定で好きな場所にメッキ装備ができるようにしてほしい。
年次改良でグレード追加や特別仕様車設定に期待
220系クラウンは発売1か月後の受注台数が3万台、2018年は発売以降毎月5,000台以上販売という好成績であることから、ロイヤル・マジェスタを廃止してスポーティ路線へ踏み切ったのはひとまず成功だったと言えそうだ。
後は、この状況が続くかどうか。
2019年に入ってからは、
1月:4,660台
2月:3,802台
3月:5,748台
4月:2,442台
という販売台数となっており、4月に3000台を下回ったのが少し気になる所。
新車需要が一巡してきたと思われるが、そろそろ年次改良でテコ入れされても不思議ではない。
カムリの場合は、発売一年後にスポーツスタイルのWSグレード追加で商品力強化が行われたが、クラウンも新グレード追加で商品力強化が図られる可能性は十分ある。
これは、ロイヤルやマジェスタユーザーの乗り換え促進のためにラグジュアリーグレード追加を期待したい所だ。
新型クラウン 2020年以降のマイナーチェンジで予想できる変更点
第3世代トヨタセーフティセンス
新型クラウンが今後のマイナーチェンジで予想できる内容としては、第3世代トヨタセーフティセンス(仮)だ。
いまやクラウンのライバルとなった日産スカイラインは2019年秋に先進装備のプロパイロット2.0を採用する。
詳しくは【スカイラインのマイナーチェンジ最新情報】の記事を参照していただきたいが、プロパイロット2.0は高速道路で自動運転に近い状態の支援機能が実用化されたものだ。
現在の220系クラウンの先進装備には、第2世代トヨタセーフティセンスが採用されているが、スカイライン対抗のためにプロパイロット2.0と同等以上の機能を持たせた第3世代トヨタセーフティセンスをマイナーチェンジで採用してくると予想したい。
ちなみにトヨタは、2020年に高速道路での自動運転(自動車専用道路において自動運転レベル3相当)を目指す自動運転技術「Highway Teammate(ハイウェイ チームメイト)」の実用化を目指している。
これは、高速道路への合流、レーンチェンジ、車線や車間の維持、分流といった機能が備わっており日産のプロパイロット2.0と同等以上のものと期待できる。
筆者はこれが第3世代トヨタセーフティセンスの機能として採用されると予想しているが、最初に実用化されるのはレクサス、アルファード・ヴェルファイア、クラウンといった高級モデルになると予想する。
2020年もしくは2021年頃のマイナーチェンジでクラウンに自動運転レベル3相当の機能が採用される可能性は十分あるのではないだろうか。
クラウンのライバル車&各メーカ上級セダン情報
最後にクラウンのライバル車や、各メーカーの上級セダンの情報を紹介させていただく。
クラウンのライバル スカイラインがリニューアル
先程お伝えしたライバルのスカイラインは2019年秋にマイナーチェンジする。
詳しい情報は、【スカイラインのマイナーチェンジ情報!プロパイロット2.0採用へ】の記事を参考にしていただきたいが、3.0Lのターボモデル追加や、自動運転技術の充実化が期待される状況となっている。
フーガもいよいよ次世代モデルに交代か
また、フーガに関しても、次期モデルに関する噂が出始めている。
次期フーガのコンセプトは【次期フーガのフルモデルチェンジ最新情報】の記事で詳しく説明しているが、あの車がヒントと見られる。
次期アコードは欧州プレミアムサルーン風の内装に
次期アコードに関しては、内装デザインがこれまでと大幅に変更され、欧州プレミアムサルーン車のようなデザインに。
日本発売は2019年の見通しだが、新しいアコードの情報は知っておいて損はないだろう。詳しくはこちらの記事にて。
>>アコードのフルモデルチェンジ情報!欧州車並みの内装に注目
レガシィB4はより高級デザインへ
スバルのレガシィB4に関しては、2019年にフルモデルチェンジがすでに北米で発表されている。
大きく進化した新型レガシィについては、【レガシィB4 フルモデルチェンジ最新情報!変更点を解説】の記事で詳しく解説をしているが、注目はより高級感ある内装デザインになったことだ。
アテンザ フラグシップとしてより進化
次期アテンザに関しては、第2世代スカイアクティブ採用となり、FR化される等、フラグシップセダンとしてより進化した内容になる見通し。
クラウンにより近づいた高級セダンとなることが期待される状況だ。
ライバルが続々と改良されていく中、新型クラウンがセダンの絶対的王者の威厳を見せ続けることができるのかその注目度は大きい。
220系新型クラウンの最新情報が入れば、またお伝えする。