マツダの新型SUV CX-8の最新情報をお届けする。
プレマシー、ビアンテというミニバンの代替的存在として2017年12月にCX-8が日本発売され、早くも2018年10月にマイナーチェンジが行われる。
そこで今回、マツダ CX-8の最新情報と注目ポイントをお伝えする。
CX-8 マイナーチェンジ最新情報!2018年10月発表
CX-8の2018年のマイナーチェンジ(年次改良)情報は次の通りとなる。
①ターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」とNAエンジンモデル追加
ディーゼルエンジンモデルのみラインナップされているCX-8だが、2018年のマイナーチェンジにてターボモデルとNAガソリンモデルが新たにラインナップに加わる。
ターボモデルには、CX-9やMazda6(北米仕様のアテンザ)に採用されている「SKYACTIV-G 2.5T」エンジンを搭載。
【SKYACTIV-G 2.5Tスペック】
〇排気量:2,488cc
〇内径×行程:89.0mm×100.0mm
〇圧縮比:10.5
〇過給圧:最大17.4psi(1.2bar)
〇レッドライン︰6300rpm
〇主要燃費向上策
・筒内直接噴射(DI),クールドEGR
〇出力、トルク
・169kw(230PS・227HP)/5,000rpm レギュラー(AKI87)使用時
・186kw(253PS・250HP)/5,000rpm プレミアム(AKI93)使用時
・420Nm(42.9kgf·m)/2,000rpm
②自動ブレーキの機能向上
安全装備の自動ブレーキ機能であるアドセンストSCBSが夜間歩行者の検知も対応となる。
③ナビ マツダコネクトの機能
CX-8に搭載されるナビゲーションのマツダコネクト(マツコネ)がCarPlay とAndroid Autoに対応可能に。
ディスプレイモニターサイズアップはなく、これまで通り7インチのままとなる。
④シートベンチレーション機能採用
⑤ディスプレイ型スピードメーターを搭載
⑥静粛性、Gベクタリング、サスペンションの改良
⑦その他
- ルームミラーのフレームレス化
- 19インチのアルミホイール塗装を変更
- LED化されたルームランプ
- エアコンのコントロールパネル周辺変更
CX-8 マイナーチェンジの予約と発表日
マイナーチェンジする新型CX-8に関しては、すでに予約の受付が行われている状況。
具体的な発表日に関しては、2018年10月25日が有力だ。
発売日
マイナーチェンジ後のCX-8の発売日は11月下旬もしくは12月となる見通し。
マツダ CX-8のこれまでの情報
マツダの新型SUV CX-8の注目内容は、
- 外観&内装デザイン
- 搭載エンジン&装備内容
- 発売時期と価格
- ライバル車種
この4点となる。
マツダCX-8の外観デザインについて
CX-8の外観デザインに関しては、以下の通りだ。
フロントビュー
CX-8は、新型CX-5と異なりフロントグリル内が横向きの水平バーが採用されている。
CX-8は、CX-9をベースとして作られているだけに、フロントに関しては特にCX-9寄りのデザインと言えるだろう。
<CX-9>
また、CX-8は、デザインテーマとして全面に「魂動(こどう)-Soul of Motion」が採用されている。
サイドビュー
サイドビューからは、
- メッキモールがウインドウを一周している
- アンダー部分にメッキバーが装備されている
ということが分かり、新型CX-5よりも高級感があるデザインが意識されていることが伺える。
このデザインも、海外で発売されているCX-9のデザインとよく似ている。
<CX-9のサイドビュー画像>
リヤビュー
リヤに関しては、コンビランプの間をメッキバーで繋げるデザインとなっており、CX-9に近く、新型CX-5のリアをより高級感を持たせたデザインになったと言える。
つまり、CX-8は、単に新型CX-5をロングホイール化したというよりかは、CX-9を実質ダウンサイジング化した外観デザインになったと考えた方が良さそうだ。
※CX-9の画像等を詳しく見たい方は以下の記事にて
CX-8のボディサイズ
CX-8のボディサイズに関しては以下の通りとなる。
- 全長4900mm
- 全幅1840mm
- 全高1730mm
CX-8の内装デザインについて
CX-8の内装デザインについても、新型CX-5よりも高級があり、外観と同じくCX-9を彷彿させる内容となっている。
<CX-8の内装画像>
<参考 以下はCX-9の画像>
そしてCX-8の乗員定数に関しては、
- 6人乗りタイプ
- 7人乗りタイプ
の2種類が用意されている。
レザーには、赤茶色とホワイトを採用し、質感は、新型CX-5よりも高いものに。
特に、本物の木を採用した本杢をドアトリムデコレーションパネルやインパネに採用することで、日本国内のフラグシップSUVとしての高級感を演出している所は見どころである。
また、オートホールド機能付きの電動パーキングブレーキ(EPB)も搭載されている。
サテンクロームメッキの採用によって質感の高さが感じられるフロントコンソールのシフトパネル周りに関しても注目だ。
そして、マツコネことマツダコネクトが採用されるナビゲーション画面は、7インチのものを採用。
CX-9には8インチモニターが採用されているだけにこれは惜しい所。
<CX-9の8インチモニター>
この8インチのマツコネは、今後のマイナーチェンジで搭載を期待したい。
CX-8の装備について
CX-8に採用される装備として注目なのがは、360度ビューカメラ。
これは、日産のアラウンドビューモニターのように、車外の360度の様子をモニターで確認できるというシステムになる。
CX-8は、ボディサイズが大きいこともあり、この全方位モニターは安全面を含めてありがたい存在となるだろう。
その他には、
- 全車速対応のMRCC採用のi-ACTIVSENSE
- フルカラー化されたマルチインフォメーションディスプレイ
- ナチュラルサウンドスムーザーとナチュラルサウンド周波数コントロール
- Gベクタリングコントロール
といった新型CX-5に装備されている先進装備が採用される。
CX-8搭載エンジンはディーゼルエンジンのみ
CX-8のパワートレインに搭載されるのは、ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 2.2」のみ。
そのディーゼルエンジンのスペックは、
- 最高出力140kW(190PS)/4500rpm
- 最大トルク450Nm(45.9kgm)/2000rpm
となる見。
CX-9に搭載されているマツダ新開発の直列4気筒2.5リッター直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」が採用されないのは残念だが、これも後の年次改良にて搭載を期待したい所。
CX-8の価格と発売日について
CX-8の価格については、
〇XD(6人乗り/7人乗り)
・2WD(FF) 3,196,800円
・4WD 3,429,000円
〇XD PROACTIVE(6人乗り/7人乗り)
・2WD(FF) 3,537,000円
・4WD 3,769,200円
〇XD L Package(6人乗り)
・2WD(FF) 3,958,200円
・4WD 4,190,400円
となる。
CX-8の発表会は、2017年9月14日の11時よりマツダ公式サイトやツイッター等でライブ配信が行われることが発表された。
【マツダCX-8発表会中継】9/14(木)11時より、マツダ公式Twitterはじめ4媒体で、ライブ配信いたします!詳細は後日ご案内します。また、プロトタイプ先行展示イベントは9/15(金)より各地で順次開催です⇒https://t.co/JXqqeAVNWT #CX8 #マツダ pic.twitter.com/1tjMl117sl
— マツダ 広報部 (@Mazda_PR) 2017年9月6日
そして、CX-8の発売日については、2017年12月14日であることが発表されている。
CX-8のライバルの想定は高級ミニバン
CX-8は、2017年内に販売終了予定のマツダのミニバン「プレマシー」と「ビアンテ」の実質後継を担うモデルとなる。
つまりマツダのミニバンは、6~7人乗りSUVのCX-8が代替的存在となるのだ。
それゆえ、CX-8のライバルとして想定されるのが、
- トヨタ アルファード、ヴェルファイア
- 日産 エルグランド
- ホンダ オデッセイ
という高級ミニバンとなる。
各ミニバンは、近々リニューアルされると見られるだけに、CX-8との熱い戦いが繰り広げられることになるだろう。
是非、合わせて以下の記事もお読みいただきたい。
スバルも7人乗りSUVを投入するが・・・
また、スバルに関しては、2018年にCX-9対抗の7人乗りSUVとなる「次世代SUVアセント」をデビューさせる予定だ。
<スバル アセント>
ただ、このアセントに関しては、CX-9と同じく海外専売モデルとなる見通し。
スバルの次世代SUVについて、詳しくはこちらの記事を参照。
CX-8の売れ行き次第では、スバルもCX-8対抗車種のラインナップにも期待できるのではないだろうか。
個人的には、エクシーガクロスオーバー7のモデルチェンジか、レガシィアウトバックの7人乗りモデル追加あたりに期待したい所。
マツダ CX-8 最新情報のまとめ
CX-8は、マツダの6.9世代モデルとなり、第7世代前の車としては最後の新型車となる可能性が高い状況だ。
そして2019年前後には、次期アクセラや、第7世代の次期アテンザが登場予定ということもあり、2018年以降のマツダは、SUVを主力に、第7世代商品を拡充させていくこととなりそうだ。
果たしてCX-8がライバルメーカーのミニバンの脅威の存在となることができ、マツダの新たな快進撃を見せることができるのかどうか注目である。