日産の高級セダンのフーガのフルモデルチェンジに関する情報を今回見てみよう。
現行型フーガは、2009年から発売されている2代目のY51型となるが、3代目Y52型へとバトンタッチの時が近づこうとしている。
フーガと言えば、海外では日産のプレミアムブランド「インフィニティ」の最高級モデル(フラグシップ)のインフィニティQ70(Infiniti Q70)としても発売されている車種になる。
フーガは、2015年のマイナーチェンジで日本でもインフィニティのエンブレムが装備されたことが話題となったが、次期モデルでは3リッターV6ターボ搭載の可能性が取りざたされている。
そんな次期フーガのフルモデルチェンジに関して注目ポイントをお伝えする。
新型フーガのフルモデルチェンジ最新情報
フーガのフルモデルチェンジに関して注目内容は、
- 外観デザイン
- 搭載エンジン
この2つとなる。
新型フーガ フルモデルチェンジ後の外観デザインは?
フルモデルチェンジするY53型の新型フーガの外観デザインのヒントとして可能性が考えられているのは、「Q80 Inspiration(キュー80 インスピレーション)」のデザインテイスト。
Q80 Inspirationと言えば、2014年のパリモーターショーでインフィニティブランドの新たなフラッグシップ車として公開されたコンセプトモデル。
そのインフィニティQ80インスピレーションのデザイン画像がこちらだ。
大型4ドアクーペスタイルを採用し、このスタイルを「ファストバックセダン」と名づけられている。
大胆かつエレガントなこのインフィニティQ80インスピレーションのデザインテイストが次期フーガの外観デザインに活かされることが予想される。
欧州メーカーのプレミアムサルーンのような美しくも迫力あるデザインは、新型フーガの存在感を国内で強く示すことになるだろう。
新型フーガの予想ボディサイズは以下の通りとなる。
- 全長 4,980mm
- 全幅 1,850mm
- 全高 1,480mm
- ホイールベース 2,950mm
新コンセプト 「Q インスピレーションコンセプト」が2018年に公開
デトロイトモーターショー2018にて、インフィニティの新たなセダンコンセプトとなる「Q インスピレーションコンセプト」が世界初公開された。
デザインを見てお分かりの通り、先ほどのインフィニティQ80インスピレーションとほぼ同様のデザインテイストとなっており、この「Q インスピレーションコンセプト」こそが次期フーガのコンセプトの可能性が考えられる。
<Q インスピレーションコンセプト>
「Q インスピレーションコンセプト」は、自動運転技術のプロパイロット、可変圧縮比エンジン4気筒「VCターボ」採用を予感させるモデルとされている。
フーガ(インフィニティQ70)だけでなく、スカイライン(インフィニティQ50)を含めて、今後発売されるインフィニティのセダンの大きなヒントとなるのは間違いないだろう。
以下のインフィニティ公式による動画は見ごたえがあるため、是非とも合わせてご覧になることをオススメしたい。
プラットフォームはメルセデスベンツと共用か?
日産(インフィニティ)は、メルセデスベンツと提携関係にあり、コンパクトのインフィニティQ30(日本未発売)は、メルセデスベンツAクラスが採用する「MFAプラットフォーム」をベースに開発されている。
そして、先程のQ80 Inspiration Conceptを市販化させたインフィニティQ80は、メルセデスベンツの後輪駆動プラットフォームをベースに開発されるとも取りざたされている状況だった。
それゆえ、新型フーガ(インフィニティQ70)にも、メルセデスベンツ製のプラットフォームをベースに開発される可能性が予想されている。
しかしながら、2017年1月にロイター通信が次期Aクラス用となるメルセデスの新型プラットフォームMFA2を日産が採用しないという旨の記事を書いている。
これによって、次期インフィニティQ70(フーガ)のメルセデス製プラットフォーム採用は不透明とも言える状況だ。
新型フーガの搭載エンジンはV6 3Lツインターボの可能性
フルモデルチェンジする新型フーガに搭載される可能性のあるエンジンとしては、以下のエンジンが有力視されている。
新型3.0リッターV6ツインターボエンジン
⇒インフィニティQ50(スカイラインの北米モデル)に搭載されている新型のツインターボエンジン「VR30」。
「300HP」「400HP」の2タイプが設定されており、各スペックは、
<300HP>
- 最高出力 300ps/6400rpm
- 最大トルク 40.8kgm/1600-5200rpm
<400HP>
- 最高出力 400ps/6400rpm
- 最大トルク 48.4kgm/1600-5200rpm
次期フーガには、この300HPモデル採用の可能性が大きいと見られ、また400HPモデルをグランツーリスモモデルとしてラインナップされる可能性もなきにしろあらず。
量産型可変圧縮比エンジン2.0リッター直4VCターボエンジン(VC-T)
2018年発売の次期インフィニティQX50(日本名スカイラインクロスオーバー)に搭載される2.0リッター直4ターボエンジンのVC-T搭載も有力。
VC-Tの特徴は、圧縮比を8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で自在に変えることができ、6気筒ガソリンエンジン並みのパフォーマンスとそれ以上の効率性を実現できるという所。
スペックは、
- 最高出力200kW(268HP/272PS)
- 最高トルク390Nm
このVC-T搭載モデルが、現行モデルの250GTグレードの後継モデルとしてラインナップされるのかどうかに注目。
<PHV仕様設定の可能性>
また、欧州市場向けにPHVモデルが設定される可能性も取りざたされている。
北米や欧州では環境規制が厳しくなっており、2018年以降はPHVやEVといった低燃費車両が重要視されていくこととなる見通しだ。
新型フーガのフルモデルチェンジ最新情報のまとめ
欧州メーカーのプレミアムサルーンにひけをとらない内容となりそうな新型フーガ。
フーガの前身モデルは、セドリック、グロリアとして人気を博した高級モデルとして知られていますが、あの頃の勢いを何とか取り戻したい所。
また、【クラウンのフルモデルチェンジ最新情報】の記事で詳しく解説していますが、2018年には、フーガのライバルのトヨタ クラウンがフルモデルチェンジを行った。
次期クラウンはゼロクラウン以来の大きな改良となり、大きな注目が集まっている。
日本市場では、日産の人気高級車の座としてはスカイラインに持って行かれ気味だが、大型の高級サルーンモデルとして次期フーガがどこまで日本市場で再起を図ることができるのか注目だ。
ちなみに、スカイラインの最新モデルの動向は、【スカイラインV37のマイナーチェンジ最新情報】の記事で詳細に解説しているため、合わせてお読みいただきたい。
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