レクサスのFFセダンとなるレクサスESは、2018年10月にフルモデルチェンジして新型モデルを日本発売する。
ちなみに今回の新型レクサスESには、レクサスGSとすでに販売終了となったレクサスHSを統合した役割を担うと見られており、2018年以降のレクサス市場を担う重要なモデルとなりそうだ。
新型レクサスES300hとはどのような車なのか、今回のフルモデルチェンジに関する最新情報をお伝えする。
次期レクサスES 300h 日本発売へ!2018年秋にフルモデルチェンジ実施
2018年にフルモデルチェンジした新型レクサス300h。そんな新型レクサスESの注目ポイントがこちらだ。
デザイン
新型レクサスESの外観デザインは、レクサスLSの最新モデルを彷彿させるクーペライクなデザインに。
内装に関しては、レクサスUXと同テイストとなるレクサス新世代のデザインが採用されている。
先進装備
先進安全装備として第2世代Lexus Safety System +を搭載。
今回注目なのが、量産車として世界初となる「デジタルアウターミラー」をオプションで採用したことだ。
ミラー部分に搭載された小型カメラの映像は車内のピラー付け根に設置された5インチディスプレイに表示される形となる。
日本導入&レクサスGSとの統合
レクサスESは、かつて日本では「ウィンダム」の名称で発売されていた時期があるが、ここ10年以上は海外専売車として発売されてきた。
そして今回レクサスES300hの日本発売によって、実質ウインダムの復活として注目を集めている。
その反面、新型レクサスESは、車格が近いレクサスGSとの統合する可能性が取りざたされている。
発売日
レクサスES300hの日本発売日は2018年10月24日となる。
価格
レクサスES300hの価格は次の通り。
レクサス新型ESを北京モーターショー2018にてワールドプレミア
レクサスは、2018年4月18日に中国の北京で開催される2018年北京モーターショー(4月25日~5月4日)にて新型ESを世界初公開。
次期ESの先行動画として次の動画が公開されていた。
次期レクサスESは、レクサス新世代のデザインを取り入れるなど、ESの原点となる「上質な快適性」を進化させたプレミアムセダンとなる。
>>公式ニュースリリースはこちら
新型レクサスES300hの外観(エクステリア)デザイン
これがフルモデルチェンジした次期レクサスESの外観(エクステリア)デザインだ。
新採用されたGA-Kプラットフォームによる重心の低さを活かし、走りを予感させるワイド&ローのプロポーションを実現させている。
クラストップレベルの空力性能を目指したボディ形状に注目だ。
そこで現在公開されている範囲で、レクサス新型ESの外観デザインを見ていこう。
フロントビュー
レクサスのデザインアイデンティティであるスピンドルグリルを採用。
鋭利に折り返すフレームと波紋のように連続する縦フィン形状のグリルメッシュを組み合わせることによって、ESのシャープなノーズを強調させている。
低重心化される新プラットフォームの採用の影響かボンネットが抑えられているように見え、スタイリッシュな印象となっている。
ヘッドライトに関しては、新型レクサスLSに似た切れ長の小型3眼LEDヘッドライトを採用した形状となっている。
流れるウインカーことシーケンシャルウインカーも搭載か。
サイドビュー
レクサスLSやカムリハイブリッドのように、クーペルックなスタイルとなる。
リアビュー
新型レクサスESのリアに関しては、リアスポイラーがスポーティな印象を引き立てている。
L型のライトデザインが特徴のリヤコンビネーションランプとなっており、新型レクサスLSや現行レクサスGSのテールランプに似たデザインとなっている。
3つのL字を層状に重ねた奥行きのあるデザインとしたリヤコンビネーションランプで、LEXUSとしての個性を際立たせる。
そして、コンビランプの上には、メッキバーが装備されており、車体のリア上部分の左右全体にメッキバーが備わることによりプレミアムセダンならではの風格を表現。
レクサスESに関しては、トヨタカムリのレクサスバージョンと見られることも少なくない。
それゆえ、カムリをゴージャスにしたデザインともとれるが、全般のデザインとしては新型レクサスLSのミニバンといった印象を現時点では受ける。
レクサスES300hのボディカラー
レクサス新型ESのボディカラーに関しては新規開発色として、
- エレガントさを強調する「アイスエクリュマイカメタリック」
- 華やかかつ引き締まった印象を与える「サンライトグリーンマイカメタリック」
の2色が発表されている。
レクサス新型ESのボディサイズ
レクサス新型ESのボディサイズは、
- 全長 4,975mm
- 全幅1,865mm
- 全高1,445mm
- ホイールベース 2,870mm
となる。
現行モデルのレクサスGSのボディサイズが【全長4,880mm、全幅1,840mm、全高 1,455mm、ホイールベース2,850mm】という事を踏まえると、レクサス新型ESは現行GS以上に大型サイズになると言える。
レクサスES300hにFスポーツ(F SPORT)モデルをラインナップ
レクサス新型ESには、Fスポーツ(F SPORT)モデルもラインナップされる。
新型レクサスES Fスポーツのデザインとしては、グリルメッシュとサイドグリルについては、従来の縦基調のメッシュを継承して発展させたブランド統一の新しいFメッシュパターンを採用。
また、「F SPORT」の鋭く磨き上げられた走りを表現するため、日本刀の仕上げ工程「刃取」に着想を得たF SPORT専用アルミオーナメントパネルを新開発して採用。
日本刀の刃文をイメージさせる紋様となっている。
ホイールには、19インチアルミホイールを採用。
きめ細かい減衰力の制御を行うリニアソレノイド式AVSの採用
パフォーマンスダンパーを車体の前後に配置
によって、ボディ剛性のバランスを向上させるとともに、細かい振動を減衰吸収。優れた操縦安定性と上質な乗り心地を実現させている。
レクサスES300hの内装(インテリア)デザイン
レクサス新型ESの内装(インテリア)デザインがこちらだ。
これまでのレクサス車とデザインテイストが変わっており、新型ESと同時期に発売されるレクサスUXの内装デザインと似たものになっている。
レクサス新型ESの内装は、「LEXUS独自の人間を中心とした空間コンセプトに基づき、程よい包まれ感でドライビングの高揚感を高めるコクピットと、乗客がくつろげるゆとりある空間を融合させたインテリア」とされる。
センターコンソール・ドアアームレストの表皮には立体的なパターンで加工を施すビスコテックスTM技術を採用。
前席シートバックは、センターコンソール・アームレストとの連続感を持たせた上下2分割構成の意匠となっている。
運転に集中しやすいように、ステアリング操作のしやすいショルダー形状とされ、また、12.3インチワイドディスプレイやスイッチ類を操作時の姿勢変化や視点移動が少ないレイアウトとなっている所もポイントだ。
その他の特徴としては、
- 水平基調のインストルメントパネルからドアトリムまで連続する構成によって、空間の広がりを表現
- ペダル配置、ステアリングの傾角や調整幅、シートのホールド性など、徹底的な走りこみやデータ解析に基づく細部にこだわったレイアウトとなるドライビングポジション
- 広い足元の空間による開放感と、包み込まれるような安心感を両立した後席
- シートに電動リクライニング機能を付与することによって快適な座り心地と上質な仕上がりを追求
- モバイルアシスタント対応
といった内容になる。
レクサスES FSPORTの内装(インテリア)デザイン
レクサスES FSPORTの内装(インテリア)デザインの特徴としては、シート、ステアリング、メーターなど、スポーティさを強調した内容となっていること。
動画でチェック
レクサス新型ESのプラットフォームにGA-Kプラットフォーム
新型レクサスLSとLCには、「GA-L(Global Architecture-Luxury)」と呼ばれるレクサスの次世代プラットフォームが採用された。
これはTNGA(Toyota New Global Architecture)のレクサス版とも言える。
フルモデルチェンジする次期レクサスESのプラットフォームには、新型カムリで採用された「GA-Kプラットフォーム」が活用されることになった。
「GA-Kプラットフォーム」によって、高剛性化・低重心化が図られ、また、ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションの採用、ジオメトリーの最適化によって高い操縦安定性が確保されている。
また、ラック平行式電動パワーステアリングによって優れたステアリングレスポンスにてLEXUS独自の「すっきりと奥深い」走りが実現される。
新型レクサスESの静粛性は抜群
コンフォートなプレミアムセダンの性格を持つレクサスESは、新型ではさらに静粛性に磨きがかけられる。
フラッグシップセダンLSで培った技術を継承し、吸音材・遮音材の最適配置や、ノイズリダクションホイールや遮音性の高いアコースティックガラスの採用がされている。
人が心地よく感じる周波数帯を解析し、エンジンやオーディオのサウンドと調和した快適な室内空間とされ、音源対策、吸音、遮音それぞれにおいて、徹底的な作りこみが行われている所に注目だ。
レクサスES300hのパワートレイン(エンジン)にはDynamic Force Engine
フルモデルチェンジ後の次期レクサスES350hとES300のパワートレインに関して。
ハイブリッドモデルとなるES300hモデルに関しては、新型カムリハイブリッドに採用された2.5リッター直4のDynamic Force Engine (ダイナミックフォースエンジン)+電動モーター採用となる。
ダイナミックフォースエンジンと言えば、TNGA世代の最新エンジンであり、高速燃焼技術、可変制御システムの採用や、排気、冷却機械作動時といったあらゆるエネルギーロスを少なくして熱効率を向上させるとともに高出力を実現させている所がポイント。
その結果、世界トップレベルとなる熱効率41%を達成させている。
ダイナミックフォースエンジンと電気モーターを活用することにより、次期レクサスES300hは、素晴らしいレスポンスと高いトルクの実現に期待がかかかる
新型レクサスES300hの燃費性能について
新型レクサスES300hの燃費性能に関しては、ダイナミックフォースエンジンやTNGAプラットフォーム採用等によって、JC08モードにて23.2km/Lとなる。
レギュラーガソリン仕様となっている所もポイントだ。
ちなみにカムリハイブリッドの場合は、同様のパワートレインにて28.4km/Lだったため、やや数値ではカムリと異なる。
また、新型のトランスアクスルやPCUの採用によって、ハイブリッドの持ち味である圧倒的な燃費性能はそのままに、ダイレクトな加速フィーリングを実現させている。
レクサス新型ESの安全装備(先進装備)に第2世代Lexus Safety System +
フルモデルチェンジする新型レクサスESの安全装備(先進装備)には、第2世代版「Lexus Safety System +」が採用される。
レクサスは、2018年以降の新型車にこれまでの「Lexus Safety System +」を進化させた第2世代版「Lexus Safety System +」を順次導入することを発表している。
>>LEXUS、普及型予防安全パッケージ、「Lexus Safety System +」第2世代版を2018年より導入
その内容としては以下の機能となる。
・AHB(オートマチックハイビーム):ハイビームとロービームを自動で切り替える機能
・PCS(プリクラッシュセーフティ):自動ブレーキシステム
・LTA(レーントレーシングアシスト):車線維持機能
・LDA(レーンディパーチャーアラート):車線逸脱警報、ステアリング制御etc...
・RSA(ロードサインアシスト):交通標識を認識してディスプレイへ表示する機能
・レーダークルーズコントロール
・先行車発進告知
これは、新型レクサスLSで採用された先進予防安全パッケージ「Lexus Safety System + A」の衝突回避支援、高度運転支援システム「Lexus CoDrive」の技術を活用させたものとなる。
進化したポイントとしては、
・自動ブレーキが自転車と夜間の歩行者検知に対応した
・車線からはみ出ずに車線中央を走るようにサポートする機能がある
という所。
また、
- 駐車場などにおけるアクセルペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ
- 車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニター
といった最新の先進安全装備も導入される。
ちなみに新型レクサスLSで採用されている高速道路や自動車専用道路にて車線変更のサポート機能となるレーンチェンジアシスト(LCA)は、第2世代版「Lexus Safety System +」では採用されていない。
レクサスESにデジタルアウターミラー採用
レクサスESは、「デジタルアウターミラー」が量産車として世界で初めて採用。
フロントドアの両側部分に小型カメラを搭載させて、車両後側方の映像を車内両側のAピラー付け根部分に設置された5インチディスプレイに表示させる仕組みとなっている。
このデジタルアウターミラーのメリットとしては、
- 雨天走行時でも車両後側方の状況が確認しやすい
- 運転席からの死角を大きく減少して安全性を高められる
- 風切り音の発生を抑制できる
といったものがある。
詳しくはこちらの動画を参考にしていただきたい。
レクサス新型ESの日本発売時期は2018年10月
フルモデルチェンジする新型レクサスESの日本発売日は2018年10月24日に予定されている。
また、その後にはレクサスUXの発売が控えているため、日本市場ではレクサスES、レクサスUXという新車種が一気に発売という流れになる。
新型レクサスESの価格・値段情報
レクサス新型ESの販売価格(金額)は、次の通りの予定だ。
・ES300hベースグレード:580万円
・ES300h ”F SPORT”グレード:629万円
・ES300h ”version L"グレード:698万円
レクサスGS、HSと統合でレクサス中核のセダンとなる可能性!日本発売はその布石か
新型レクサスESの大きな注目ポイントとしては、レクサスGSとすでに販売終了したレクサスHSと実質統合される可能性が有力となっていることだ。
日本へのレクサスES再導入は、その布石と言えそうだ。
だが、一部ではレクサスGSはFスポーツのみ次期モデル登場の可能性が取りざたされている。
詳しくは、次の記事を参照していただきたい。
レクサスES300hに関する新しい情報が入ればまたお伝えする。
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